趣味

研究をやる気が出る音楽と映画

tetsu

はじめに

昨日、朝登校したときに同じ研究所の人に会いました。

そのとき、彼は、私に「今日、やる気ないんだよね」とつぶやいていました。

私の場合、どんな時にやる気が出るかと、考えてみることにしました。

学生の頃には、正直特に何もしなくてもいつもやる気がありました。

30歳を越えたくらいでは、王府井の穴場のスタバでラテを飲みながらぼーっと考えているうちにアイデアを思い浮かんで計算したくなったり[1]、サンタバーバラのビーチでぼーっと海を見ている間にアイデアを思い浮かんで計算したくなったりということもありました[2]。

歳をとってからは、確かに、自然にやる気が出るメカニズムが無くなってきた気がします。

それは、単純に老化の問題なのか、生活スタイルが変わったからなのか。

ということで、私がやる気が出ることとしてぱっと思いつくことを紹介したいと思います。

やる気が出る理由を言語化してみたいと思うのですが、もしかしたら後で意見が変わるかもしれません。

また、やる気の出る方法なんて人によると思います。

しかし、読んでいて「私の場合はこれだな」というものがあれば、それがみなさんにとってやる気の出る方法である可能性があると思いますので、みなさまに置き換えてカスタマイズして読んでいただければと思います。

冒険の旅(すぎやまこういち)を聴く

これは絶対世代だよなと思うのですが、比較的時間がかからないのでこれから始めたいと思います。

この曲は、ドラクエIIIこと、ドラゴンクエストIIIのBGMで、すぎやまこういち先生によって作曲されました。

これから冒険をするぞと最初の町から外に出ると流れる曲なのですが、これが冒険心を掻き立てられるんですよね。

たぶん、我々の世代だけなんですれど。

実は、その性質を巧みに利用し、トヨタのアクアのCMに用いられたりしました。

この曲を聴いて車で山を走っているのを見せられると、冒険に出たくなる気もわかります。

そのCMを見たとき、うまいなと思いました。

研究は、未知への挑戦という点で、ある意味冒険ですよね。

私が冒険の旅を聴いてやる気が出るのは、探求心をくすぐられるからなのかもしれません。

そのプロジェクトのテーマ曲を聴く

私は、結構各プロジェクトにテーマ曲があります。

音楽を聴いている間に思いついたアイデアをもとにしたプロジェクトの場合には、だいたいそれがテーマ曲になります。

そうでないプロジェクトの場合には、完全にイメージで決まります。

曲は、ロックだったり、クラシックだったり、ゲームのBGMだったり、いろいろです。

たとえば、直近のプロジェクトだと、クラリネット協奏曲(モーツァルト)K622でした[3]。

これは完全にイメージです。

テーマ曲を聴いていると、最初は音楽に集中するのですが、途中でだんだんそのプロジェクトのことをぼーっと考え始めちゃうんですよね。

一度考え始めちゃうと考え続けちゃうんですよね。

神の数式(NHK)を見る

「神の数式」というNHKのBS1で放送した番組がありました。

第一部はディラックが対称性を使って相対論的極限での電子の方程式を導くところから標準理論ができるまでの話、第二部はアインシュタインの重力理論と標準理論を統一する試みである超弦理論の話を、その時にまだ生きていた当事者のインタビューを交えて簡単に解説したものです。

理論の内容というよりは、それぞれの研究者が何を考えて自然の方程式を導いていったかということが描かれます。

21世紀のサイエンスは・・・などと普段は言っていますが、20世紀には彼らが今のサイエンスを作ってきたのは事実です。

追いかけちゃダメですが、憧れるのは自由です。

ただ、結構長いので、週末にしかできません。

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Amadeusを見る

私が小さな子供のころ、アインシュタイン・・・ではなく、モーツァルトが大好きでした。

単純にモーツァルトの音楽が好きで、よく図書館に行ってCDを借りていて聞いていました。

彼は若くして亡くなったのですが、彼が作曲した量も質もすごいです。

私も子供のころから長生きをしたいとは思っておらず、代わりに残ることをしたいと思っていました。

今のところ、モーツァルトとの共通点と言えば、職に恵まれていないということだけでしょうか(泣)。

Amadeusは、どちらかというと、サリエリのモーツァルトに対する嫉妬の話なんですが、私はモーツァルトを見ています。

作中でモーツァルトは新しい音楽を追求し続けます。

モーツァルトの作品は地位の高い古い体質の音楽家には評価されませんでした。

サリエリも地位の高い音楽家で、近いところはあったのですが、純粋に彼の芸術の神性を感じ取るだけのセンスを持っていたので、ついモーツァルトのコンサートに行ってしまうし、その神性を感じて嫉妬心を燃やしてしまうのですよね。

そのような境遇にありながらも新しいものを作り続ける姿勢に勇気づけられるかもしれません。

モーツァルトの曲って、音で遊んでいる感じなんですよね。

私にとってサイエンス、とくに理論づくりは、そのようにありたいです。

これも結構長いので、週末にしかできません。

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参考文献

1.T. Yamamoto and M. Doi, “Electrochemical mechanism of ion current rectification of polyelectrolyte gel diodes”, Nat. Comm., 5: 4162 (2014). doi: https://doi.org/10.1038/ncomms5162

2. T. Yamamoto and P. A. Pincus, “Collapse of polyelectrolyte brushes in electric fields”, Europhys. Lett., 95, 48003 (2011). doi: https://doi.org/10.1209/0295-5075/95/48003

3.T. Yamamoto, K. Kawasaki, and T. Fukaya, “Polymeric mechanism of enhancer-promoter cooperativity in transcriptional bursting”, bioRxiv (2026). doi: https://doi.org/10.64898/2026.04.29.721797

ABOUT ME
山本哲也
山本哲也
キンメダイ美術館のサイエンティスト
電子工学で学位を取得後、理論物理学者になるため、ドイツ、イスラエル、中国で修行。現在は、習得した理論物理学を使って遺伝子発現制御のメカニズムを明らかにする研究をしています。研究だけでなく、趣味やいろいろ考えていることなどお話ししたいと思います。
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