イスラエルという国ーテロにおびえる生活
2月末からイラン戦争がはじまり、アメリカ大統領のトランプさんとイスラエル首相のネタニヤフさんをニュースで見る機会が多くなったと思います。
イスラエルというと、中東の遠い国というイメージがあるかもしれませんが、2011年の東日本大震災の時に、いち早く救助に来てくれました。
イスラエルはユダヤ人の国です。
ユダヤ人は、建国するまでヨーロッパ各地に散らばっていて、差別されたり迫害を受けたりしていました。
いわば、難民に近い状態だったわけです。
日本では川口市の難民問題が取りざたされていますが、難民が自分たちの国を作り、問題をここまで自力で解決した例は、少なくとも現代社会においては他にはあまりないのではないでしょうか。
私は2009年から2011年までの2年間、イスラエルで過ごしました。
実は、私が異動する少し前の2008年の12月にガザとの大規模な戦闘があり、私が過ごした2年間は奇跡的に自爆テロが少ない期間でした。
海外に行って、金品を盗まれないようカバンを開いたままにしないなどのチェックをする人もいると思います。
金品を盗まれるだけでしたら、損失で済みます。
もっと怖いのは、爆発物をカバンに入れられることです。
そのため、イスラエルでは、スーパーに入るときにも、電車に乗るときにも、バスに乗るときにも荷物チェックを挟みます。
町にはライフルを持った兵隊さんもちらほら見かけますが、それは何かあった時にすぐ対処できるようにとのことです。
イスラエルに入国するときの手荷物チェックは通常よりも厳しい程度でしたが、出国するときにはそれはもう念入りにチェックされます。
イスラエルに住んで、テロにおびえる生活とはどんなものかということを知りました。
洗脳なのか、普通の仕事に偽装してなのか、ハマスもどのように非戦闘員を自爆テロに引き込むのかわかりませんが、自爆テロの実行犯の中には、非戦闘員も含まれているといいます。
非戦闘員だから安全ということはないのです。
イスラエルも国家なので、自国民の安全を優先しなければなりません。
イラン戦争の前のガザとの戦闘で、イスラエルによる非戦闘員への攻撃が非難されましたが、イスラエルに住んでいた身からすると、長年の自爆テロ被害から、非戦闘員までも危険視してしまうのもわからなくはないのです。
それなのに、学生たちが作った「イスラエルはガザでの虐殺をやめろ」というような看板を見ると、まずはイスラエルに何年か住んで、テロにおびえる生活を知ってから言おうぜと思ってしまいます。
近い未来、日本に壊滅的な天災が起きたとき、助けてくれるのはイスラエルかもしれません。
ヴァイツマン研究所でポスドクをしていた時の指導教官の先生もシェルターでの生活を余儀なくされているようです。
安全に暮らせる日が早く訪れますように。
