人との出会いが天才を作るー「四月は君の嘘」と「のだめ」に学ぶ
私は高校の時に弓道部に所属していました。
弓道は大好きだったので、高校時代のほとんどの時間を弓道の練習に充てていました。
弓道は初段を持っています。
それはともかく、高校、大学では、あまり、ゲーム、マンガ、アニメなどのいわゆるサブカルにはあまり触れてきませんでした。
フランスに行ったとき、日本人なのにOne Pieceを知らないことをフランス人にめちゃくちゃバカにされました。
日本に帰ってきて名古屋大学の助教に着任したとき、学生にその話をすると、いろいろ教えてくれました。
私の研究室の学生の中には、ライトノベル作家を目指している子もいて、ぜひとも夢を実現してほしいと願うばかりです。
学生たちがほぼ満場一致で私に勧めてくれたのは「四月は君の嘘」というアニメ作品でした。
AmazonでBlu-ray diskを購入し、少しずつ拝聴しておりました。
学生たちは、「エモいから絶対見てください」、「音楽で想いを伝える、それがエモさだ!」などと私に紹介してくれたのですが、私は文系の感性(センス)が足りないのか、いまいちどこらへんがエモいのかよくわかりませんでした(学生さん、ごめんなさい)。
アニメのホームページにも乗っている情報なので、たぶん大丈夫だとは思いますが、以降はちょっとネタバレがあるかもしれません。
主人公の有馬公正くんはピアノの天才で、小さいころは感情豊かな音色を奏でる演奏者だったのですが、そのお母さんが彼の将来を思って、コンクールで良い成績が得られるように、楽譜通りに機械のように演奏する演奏者にスパルタ教育されてしまったという過去を持っています。
それがトラウマになり、お母さんが亡くなって以来、自分の弾くピアノの音が聞こえなくなってしまいます。
公正くんが、ヴァイオリニストの宮園かをりさんと出会ってピアノを取り戻す話です。
重要なネタバレはさけていますし、それは今日の話に関わってこないので、読者のみなさまもぜひ見てください。
私、これを見たとき、のだめ(のだめカンタービレ、二ノ宮知子著)に似ているなと思っちゃったんですよね。
のだめこと野田恵ちゃんもピアノの天才で、やっぱり自由にピアノを弾く子なのですが、楽譜通り引くように先生にスパルタ教育されてトラウマになり、ピアノをやめてしまいます。
彼女の場合には、それでも音大に行ってからは、ピアノを弾いていたと記憶しています。
そこで、ピアノ、バイオリン奏者であり指揮者を目指している千秋真一と出会い、ピアノの才能を開花していく話です。
「のだめ」のテーマは、天才の才能を開花させるのも閉じてしまうのも人との出会いであることだと思います。
のだめちゃんはピアノの先生によって才能を閉じてしまったけれども、千秋との出会いによって開花することができました。
公正くんの場合は、お母さんによって才能を閉じてしまい、宮園かをりさんによって才能を開花させることができました。
これって、研究者にも言えることなんですよね。
私の経験からも、良い出会いも悪い出会いもたくさんありました。
その当時は悪い出会いだと思っていたけれども、後から考え直してみると自分を変える良いきっかけとなっており、実は良い出会いに変わったこともあります。
運も実力のうちといいますが、実力をつけるためには必要なのは良い出会い(運)なんですよね。
その意味で、学生時の指導教官である岩本光正先生をはじめ、ポスドク時の指導教官の先生、これまで共同研究をしてくれた先生方にはとても感謝しています。
みなさまもよい出会いがありますように。
